固定費?変動費?損益分岐点って何それ?

ITパスポートの問題を解いていると、
「変動費」「固定費」「損益分岐点」という言葉が出てくることがあります。
正直、最初にこの言葉たちを見たときの私はこう思いました。
「それって簿記?経営学?数学?なんか難しそう……」
でも、よくよく調べてみると――
実はこれ、「何個売れば利益が出るか?」を考えるだけの話だったんです。
この記事では、
- 固定費と変動費の違い
- 利益を出すにはどう考えればいいのか
- 実際のITパスポート過去問の解き方
を、おにぎり屋さんを例に、わかりやすく&やさしく解説していきます!
「損益分岐点って何だよ…」と頭を抱えているあなたも、
読み終える頃には「お、計算できるかも?」とちょっと自信がついているはず!
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どちらも実際に使って「わかりやすい!」と感じました!初学者でも安心して使えるテキストです。
変動費と固定費をおにぎり屋で考えてみよう

おにぎり屋さんを開いたとします。
あなたは毎朝、仕込みをして、おにぎりを握って、お昼に売っています。
ここで考えてみてほしいのが、「おにぎり1個売るのに、どんなお金がかかっているか?」ということ。
まずはこれ。
●変動費(へんどうひ)
→ おにぎりを1個作るごとにかかる費用のことです。
たとえば、
- お米
- 海苔
- 中身の具材(シャケ、梅など)
- 包装材 など
つまり、売れれば売れるほど、この費用も増えます。
1個作れば1個分、10個作れば10個分。
じゃあ、次はこっち。
●固定費(こていひ)
→ おにぎりを1個も売らなくてもかかる費用のことです。
たとえば、
- お店の家賃
- 光熱費
- スタッフの固定給
- 設備のリース料
おにぎりを1個も売れなくても、これらの費用は毎月かかります。
つまり、「がんばって売らないと赤字になっちゃう」原因はここなんです。
この2つの費用を合計して、
「売上からいくら引かれるのか?」
「何個売れば、費用を上回って黒字になるのか?」
というのを考えるのが、損益分岐点の基本なんですね!
じゃあ「利益を出すには何個売ればいいの?」を計算してみる
では、おにぎり屋さんで「実際にどれだけ売れば利益が出るのか?」を、計算して考えてみましょう。
【設定】
- おにぎりの販売価格:400円
- 1個あたりの変動費:250円
- 月の固定費:210万円
- 目標とする利益:100万円
ステップ①:1個売っていくら儲かる?
400円(売価) − 250円(変動費)
=1個あたり 150円の利益(限界利益)
👉 限界利益とは、「1個売って、材料費などの変動費を引いたあとに残る<もうけ>」のこと。
これが積み上がっていって、最終的に固定費や利益をカバーすることになります。
ステップ②:目標利益を出すにはいくら必要?
固定費をまかなって、さらに100万円の利益を出すには…
210万円 + 100万円
=310万円の限界利益(儲け)が必要!
ステップ③:何個売れば310万円になる?
310万円 ÷ 150円 =
約2,067個
→ 小数点以下は切り上げて、最低でも2,068個売る必要がある!
ちなみに:1日あたりにすると…?
たとえば営業日が月26日(週1休み)だったとすると
2,068個 ÷ 26日 ≒ 1日あたり約80個のおにぎりを売ることが目標になります!
ポイントまとめ
- 固定費(お店の維持費)+目標利益をカバーするには、「1個あたりの利益×販売数」がカギ!
- 「あと何個売ればOKか?」は、必要な利益÷1個あたりの利益で出せる!
- 1日80個売るという目標が、利益100万円への道!
実際のITパスポート過去問にチャレンジ!
ここまで読んでくれたあなたなら、
もう「利益を出すには何個売ればいいか?」の考え方がつかめてきたはず!
それでは実際に、令和7年春期のITパスポートの過去問を使って確認してみましょう!
ある商品を5,000個販売したところ、売上が6,000万円、利益が400万円となった。
商品1個あたりの変動費が7,000円であるとき、利益を1,000万円以上にするためには、少なくともあと何個販売すればよいか?選択肢:
ア. 1,000個
イ. 1,200個
ウ. 1,800個
エ. 2,000個(出典:令和7年春期 ITパスポート 問34)
考え方を整理しよう!
①1個あたりの売値を出します。
売り上げ÷販売個数
6,000万円 ÷ 5,000個 = 12,000円/個
②1個あたりの限界利益(儲け)を出します。
1個当たりの売価-変動費
12,000円 − 7,000円 = 5,000円/個
③固定費を出します。
「5,000個売って利益が400万円」とありますが、
本来は 5,000個 × 5,000円 = 2,500万円の限界利益(儲け)があったはず。
でも実際の利益が400万円ということは…
限界利益(儲け)2,500万円から利益400万円を引いた差額が固定費ということになります。
固定費 =
2,500万円 (想定される限界利益<儲け>)− 400万円(実際の利益) = 2,100万円
目標利益:1,000万円
④必要な限界利益(儲け)を出します。
固定費2,100万円 + 利益1,000万円
= 3,100万円
⑤必要な販売数を出します。
必要な限界利益を、さっき出した1個あたりの限界利益で割ると
→ 3,100万円 ÷ 5,000円(1個あたりの利益)
= 6,200個必要!
⑥残りの販売数を出します。
5,000個はすでに売っているので、目標達成までにあといくつ必要かを計算すると…
あと 6,200 − 5,000 = 1,200個 追加で売る必要がある!
正解は…
イ. 1,200個
- 利益のカギは「固定費を上回るかどうか」
- 売上があっても、固定費が大きいと利益は少ない
- 「あと何個売ればいいか」は、必要な利益 ÷ 1個あたりの利益で計算できる!
まとめ:これで損益分岐点は怖くない!
「固定費?変動費?損益分岐点?なんか難しそう…」と思っていましたが
おにぎり屋さんを例に考えることで、
利益が出る仕組みが少し見えてきました。
今回の記事で押さえておきたいポイントをおさらいしておきましょう👇
ポイントまとめ
- 変動費:売るたびに増える費用(材料代など)
- 固定費:売らなくてもかかる費用(家賃・光熱費など)
- 限界利益:1個売って変動費を引いた<純粋なもうけ>
- 損益分岐点:利益ゼロ=「固定費をちょうどカバーした」売上のこと
そして、考え方のコツ!
- 「あといくら利益を出したいか」を決めたら
→ 固定費+目標利益=必要な限界利益
→ それを1個あたりの利益で割れば、必要な販売数がわかる!
たとえば、おにぎりの販売単価が400円で、
材料などの変動費が250円だとしたら、
1個あたりの限界利益は150円。
この場合、100万円の利益を出すには、1日80個売ればOK!
こうやって数字に置き換えると、損益分岐点もグッと身近に感じられるはずです。
ITパスポートの試験では、
「損益分岐点を超えるには何個売ればいいか?」というような
実践的な思考を問う問題がよく出ます。
数字を使って利益の構造をイメージできれば、
この手の問題もサクッと解けるようになりますよ!
この記事が、あなたの「損益分岐点難しい、分かんなくてモヤモヤする…」を
「なるほど、そういうことか!」と思えるきっかけになれば嬉しいです🍙✨
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※この記事は、ITパスポート試験の過去問をもとに、受験者の理解を助ける目的で作成しています。
引用元:IPA「ITパスポート試験 過去問題」

