ネットワーク用語、全部似ててややこしすぎ問題
ITパスポートのテキストを開いてすぐ、つまずくポイントのひとつが「ネットワーク関連用語」です。
DNS、IPアドレス、MACアドレス、TCP/IP、HTTP、HTTPS…。
なんだか全部アルファベットで似てるし、そもそも何がどう違うのか、最初はまったくピンとこない人も多いはず。
たとえば、「IPアドレスって聞いたことあるけど、自分で設定したことないし…」とか、
「DNS?なんか出てきたような…?」みたいなふわっとした記憶しかない、という人も多いのではないでしょうか。
でも安心してください。
これらの用語は、それぞれ「通信の中のどんな役割を担っているか」がわかれば、ぐっと整理しやすくなります。
この記事では、非IT職や初心者でも「なんとなくわかったかも」と思えるように、やさしく解説していきます。
目的は、「丸暗記」じゃなく、「ネットがどう動いてるか」のイメージを持てること。
テキストで最初に出てくるけど、なんとなく流し読みしてしまいがちな「DNS」。
でもここがわかると、ネットワークの理解が一気にラクになりますよ!
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どちらも実際に使って「わかりやすい!」と感じました!初学者でも安心して使えるテキストです。
「google.com」ってどう届く?名前と住所の関係
たとえば、あなたがスマホで「google.com」と検索したとします。
そのとき、実際に通信が行われるのは「google.com」という名前ではなく、「142.250.196.78」などのIPアドレスです。
インターネット上では、コンピュータ同士は数字でやり取りしているからです。
でも、私たちは「142.250.196.78」なんて数字を覚えられませんよね。
だから、使いやすいように「名前(=ドメイン名)」でアクセスできるようになっているのです。

この「名前から住所を引き出す」役割をしているのが、DNS(Domain Name System)です。
DNSとは?届け先の住所を調べてくれる「ネットの郵便局」


DNSは、「ドメイン名(例:google.com)」と「IPアドレス(例:142.250.196.78)」を対応づけている仕組みです。
インターネット上では、本当はすべて「数字(IPアドレス)」でやり取りしています。
でも、私たちはそんな数字をいちいち覚えられないですよね。
そこで使われているのがDNS。
イメージとしては、ネットの中にある郵便局のような存在です。
たとえばあなたが、友達に手紙を出すとします。
「〇〇市の田中さん」と名前だけ書いても相手には届かなくて、住所が必要ですよね。
このとき、「田中さんってどこに住んでるの?」と調べてくれるのが郵便局の住所録。
これがDNSの役割です。
インターネットでも同じことが起きています。
・あなたが「google.com」と入力する
↓
・DNSがその名前に対応するIPアドレス(住所)を調べてくれる
↓
・パソコンやスマホは、そのIPアドレスに向かって通信を始める
という流れです。
よくある誤解:「MACアドレスと対応している?」→NO!
DNSが対応させているのはドメイン名とIPアドレスです。
MACアドレスはまったく関係ありません。これ、試験でよく引っかけられるポイントなので要注意!
次のセクションでは、IPアドレスとMACアドレスの違いについて、さらに整理していきましょう。
IPアドレスとMACアドレスは別物!試験の引っかけ回避術
ITパスポートでもよく出る定番のひっかけがこれ。
「IPアドレス」と「MACアドレス」って、何が違うの?
どっちもアドレス(住所)っぽい名前だけど、役割がまったく違います。
IPアドレス:ネット上の「住所」
IPアドレスは、インターネット上で機器を識別するための住所のようなもの。
たとえば、「192.168.0.1」のような数字で構成されています。
特徴:
- ネットに接続するたびに変わることもある(動的IP)
- ネットワーク内で一時的に割り当てられる
- DNSが変換するのは、このIPアドレス
つまり、「インターネットの今の居場所」を示しているのがIPアドレスです。
MACアドレス:機器に焼き付けられた「製造番号」


一方で、MACアドレスはネットワーク機器に最初から設定されている番号です。
MACアドレスは、Media Access Control address(メディア アクセス コントロール アドレス)の略。
たとえば「00:1A:2B:3C:4D:5E」のような16進数の文字列で、変更できません(基本的に)。
特徴:
- ネットワーク機器(PC・スマホ・ルーターなど)に個別に割り当てられている
- 製造時に設定されるユニークな番号
- LANの中で機器を識別するために使われる
つまり、MACアドレスは機器そのものの「名前」のようなものです。
覚え方のコツ:
- IPアドレス → ネットワークの中での住所(変わる)
- MACアドレス → ネット機器に貼られた個体識別番号(変わらない)
この違いをしっかり押さえておけば、DNSや通信の仕組みがぐっと理解しやすくなりますよ。
次のセクションでは、これらの通信を成り立たせる「ルールのセット」、TCP/IPについて見ていきます。
TCP/IPは、ネットの通信を支えるルールの土台
インターネットでメールを送ったり、Webページを見たり、動画を再生したりできるのは、すべて通信のルールが決まっているからです。
そのルールの基本セットが「TCP/IP(ティーシーピー・アイピー)」と呼ばれる仕組みです。
TCP/IPとは?
TCP/IPは、インターネットで情報をやりとりするための決まりごとのセットです。
これはひとつのプロトコル(通信規約)ではなく、いくつかの役割に分かれた複数のプロトコルが集まったチームのような存在です。
TCP/IPを、ざっくり郵便でたとえてみよう
インターネットで動画を見たり、ファイルを送ったりできるのは、「通信のルール」がちゃんと決まっているからです。
実はこの仕組み、郵便のやり取りによく似ています。
たとえば、あなたが友達にプレゼントを送るとします。
でもそのプレゼントが大きすぎて、箱のままではポストに入らない…。
そんなとき、どうしますか?
- 中身をいくつかの小さな箱に分けて
- それぞれに番号をふって
- 相手の住所を書いて
- ポストに投函する
こんなふうに工夫する方法が考えられます。


インターネットの世界でも、動画や画像などのデータは一気に送ることはできません。
いったん「小さなかけら(パケット)」に分けて、バラバラに届けて、最後にまとめ直す必要があります。
この仕組みを支えているのが「TCP/IP」です。
- IP(Internet Protocol):宛先の住所を決める役割
- TCP(Transmission Control Protocol):荷物を分けて、正しく並べ直す役割
つまり、
IPは「どこに届けるか」
TCPは「どう届けるか」
をそれぞれ担当しているというわけです。
パケットが迷子にならずにちゃんと届いて、しかも順番通りに並べ替えられる。
これが、私たちが快適に動画を観られる理由なんです。
TCP/IPの中には、他にもルールがある!
- HTTP/HTTPS:Webページを閲覧するための通信ルール
- SMTP/POP/IMAP:メールの送受信に使われるルール
- FTP:ファイル転送のためのルール
これらもすべて、TCP/IPの枠組みの中で動いています。
つまり、TCP/IPはインターネット通信の「土台」。
その上で、メールやWebなどさまざまなアプリが動いていると考えるとわかりやすいです。
次は、ここまでの知識を使って、混乱しやすい言葉をクイズ形式で整理してみましょう。
DNSとMAC、TCPとHTTP…混乱しやすい用語をクイズで整理!
ここまでの内容を読んで「なんとなくわかったかも?」と思えてきたら、あとは見分けの練習です。
試験でもひっかけ問題が多いので、混同しやすい組み合わせをクイズでチェックしてみましょう!
クイズ1:IPアドレスとMACアドレス、どっちが変わらない?
A:IPアドレス
B:MACアドレス
→ 正解は B
MACアドレスは機器に最初から組み込まれた番号なので基本的に変わりません。
IPアドレスはネットに接続するたびに変わる場合もあります。
クイズ2:DNSは何と何を対応させる仕組み?
A:ホスト名とMACアドレス
B:ホスト名とIPアドレス
→ 正解は B
DNSは名前(ドメイン)とIPアドレスを結びつける「ネットの電話帳」のような仕組みです。
MACアドレスとは無関係です。
クイズ3:TCP/IPは何のためのルール?
A:Webページのレイアウトを整えるため
B:インターネットで情報を正しく届けるため
→ 正解は B
TCP/IPは、情報を小分けにして届ける、宛先を管理する、などインターネット通信全体を支える土台となるルールです。
このように、ひとつひとつの用語を「どんな役割をしているのか?」で区別すれば、覚えやすくなります。
次のセクションでは、実際の過去問を解いて、理解を確かめてみましょう。
DNSの仕組みがわかれば解ける!過去問で理解チェック


ここまでの内容を踏まえて、実際のITパスポート試験で出題されたDNSに関する問題にチャレンジしてみましょう。
DNSの説明として、適切なものはどれか。
A:IPネットワークに接続しようとするコンピュータに、IPアドレスなどを自動的に割り当てるプロトコルである。
B:ブラウザとWebサーバ間の通信を暗号化して、セキュリティを高めるために利用されるプロトコルである。
C:ホスト名やドメイン名と、IPアドレスを対応付ける仕組みである。
D:ホスト名やドメイン名と、MACアドレスを対応付ける仕組みである。
【ITパスポート・令和7年問58】
正解と解説
【正解】C
この問題では、「DNSって何をしている仕組みか?」をしっかり理解しているかが問われています。
DNSは「Domain Name System」の略で、
ドメイン名(例:google.com)と、実際に通信を行うために使われるIPアドレスを結びつける役割を持っています。
つまり、インターネットにおける「名前から住所を調べる仕組み」です。
他の選択肢の間違いポイント
A:これはDNSではなく、「DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)」の説明です。DHCPはIPアドレスを自動的に割り当てる仕組みです。
B:これは「HTTPS(HTTP Secure)」や「SSL/TLS」の説明です。DNSに暗号化の機能はありません。
D:DNSはMACアドレスとは関係ありません。MACアドレスは、機器そのものに割り当てられた識別番号です。
この問題を正しく選べたなら、DNSの理解はバッチリです!
次のセクションでは、ここまでの内容をコンパクトに振り返ります。
まとめ ネットワークの世界が少し見えてきたかも?


DNS、IPアドレス、MACアドレス、TCP/IP…。
最初はカタカナだらけでよくわからなかった言葉たちも、仕組みや役割がつながるとスッと頭に入りやすくなります。
ここで一度、ポイントだけおさらいしておきましょう。
【まとめ:重要用語とそのイメージ】
・DNS → 名前からIPアドレスを調べるしくみ。ネットの電話帳
・IPアドレス → インターネット上の住所。接続先を決める
・MACアドレス → 機器に最初から組み込まれた製造番号のようなもの
・TCP/IP → インターネット通信のルールのセット。郵便のルールに似ている
ネットワークの仕組みを全部理解するのはむずかしく感じます。
でも、ざっくりと「誰が何をしているのか?」という関係性がわかるだけでも、試験で選択肢に迷わなくなります。
今後、Wi-Fiやスマホ、ネットの設定画面を開いたときにも、「あ、これDNSの設定かも」「IPアドレスってこういう役割なんだな」と気づけるようになりますよ。
知っておくと、ちょっとだけITに強くなった気分になれる。
そんなネットワークの基礎知識、あなたもすでに一歩進んでいます。
学習、おつかれさまでした!
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※この記事は、ITパスポート試験の過去問をもとに、受験者の理解を助ける目的で作成しています。
引用元:IPA「ITパスポート試験 過去問題」

