OSSってなに?無料なのにどうして成り立ってるの?

ITパスポートの勉強をしていて、「OSS(オープンソースソフトウェア)」という言葉を見かけたとき、ふと疑問に思いました。
- これって、開発者にとって何のメリットがあるの?
- ソースコードを公開して、しかも無料で配るなんて…ボランティア?
- どうやって収益化してるの?
正直、最初はピンときませんでした。
でも調べていくと、OSSにはちゃんとした仕組みとメリットがあって、しかもビジネスにも活かされていることがわかってきたんです。
この記事では、
- OSSってそもそも何なの?
- なぜ無償で公開されているの?
- 開発者や企業にどんなメリットがあるの?
- 試験に出るポイントってどこ?
という疑問に答えながら、OSSの基本とビジネス的な側面、そして実際のITパスポート過去問までやさしく解説していきます。
ITパスポートの勉強は、この2冊から始めるのがおすすめです。
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どちらも実際に使って「わかりやすい!」と感じました!初学者でも安心して使えるテキストです。
OSSとは?仕組みと特徴をわかりやすく解説

OSSとは「Open Source Software(オープンソースソフトウェア)」の略。
ソースコード(=プログラムの中身)を公開し、誰でも自由に使ったり、改良したり、配布したりできるソフトウェアのことです。
「自由に使える」って、どういうこと?
オープンソースという名前のとおり、OSSは以下のような特徴を持っています。
- ソースコードが公開されていて、誰でも中身を見られる
- 利用・改良・再配布が自由(ライセンスの範囲内で)
- 企業や個人が無償で利用できるものが多い
つまり、「無料で使える」だけではなく、「中身を見て、直して、広めてOK」なソフトウェアなんですね。
たとえば、有名なOSSには以下のようなものがあります。
| ソフト名 | 用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| Linux(リナックス) | OS(基本ソフト) | サーバやスマホの中核として広く使われている |
| Apache(アパッチ) | Webサーバ | 世界中のWebサイトで使われている |
| MySQL(マイエスキューエル) | データベース | 多くのWebサービスで採用されている |
| LibreOffice(リブレオフィス) | オフィスソフト | WordやExcelの代替として使える |
OSSは「誰でも開発できる」
OSSは、個人の開発者だけでなく、次のような人たちも関わって作られています。
- 海外のIT企業(例:Google、Red Hat)
- 大学・研究機関
- エンジニアのコミュニティ
つまり「みんなで育てるソフトウェア」なんですね。
ただし誤解しやすいのが、「OSS=著作権放棄」ではないという点!
OSSでも著作権は保持されていて、ライセンスというルールのもとに利用が許可されています。
OSSはなぜ無料なの?開発者や企業のメリット

「無料で使える」「改変も再配布もOK」と聞くと、
「えっ、開発者はどうやって儲けてるの?」「なんでそんなことするの?」と疑問に思いますよね。
実は、OSSにはお金以外の価値やビジネス的なメリットがたくさんあるんです。
利用する側のメリット
企業やエンジニアにとって、OSSを使うことには多くのメリットがあります。
- コストが抑えられる:商用ソフトのような高額なライセンス費用が不要
- 自由にカスタマイズできる:用途に合わせて機能を追加・削除できる
- 世界中の知見が集まっている:多数の開発者が改善に関わることで、品質が高くなる
- 開発スピードが上がる:OSSを組み合わせて使えば、ゼロから開発しなくて済む
特にスタートアップ企業などは、OSSをうまく使うことで初期コストを抑えて素早くサービスを立ち上げられます。
開発・提供する人のメリット
では、OSSを「作る側」はどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下のような「お金以外の価値」を得ているケースが多いです。
【1】スキルの証明になる
OSSが有名になれば、ポートフォリオ(実績)として転職やキャリアアップにもつながります。
実際に「このOSSを作った人をスカウトしたい」という企業もあるほどです。
【2】バグ修正や機能追加を他の人がしてくれる
OSSにすることで、世界中の人が改良に参加してくれます。
自分ひとりで開発するよりも速く、よりよいソフトウェアに育っていくというメリットがあります。
【3】サポートや追加サービスでビジネスモデルを作れる

「OSSで本体は無料 → サポートや追加機能を有料にする」というフリーミアムモデルで収益をあげている企業もあります。
フリーミアム=無料+プレミアム。
基本機能は無料、追加機能やサポートを有料で提供する仕組みです。
みやこ「フリーミアム」もITパスポートの試験によく出ます!
たとえば:
- OSSの基本機能は無料で公開
- 企業向けに「有償サポート」「クラウド版」などを提供
- コンサルティングや研修を行って収益化
例:
Red Hat(レッドハット)社は、OSSのLinuxをベースに企業向けサービスで成功しています。
ここまでで「OSS=タダで使える謎のソフト」ではなく、
ちゃんと目的と仕組みがあることが伝わったら嬉しいです!
WordPressも実はOSS!ブログユーザーにも超身近





このブログ「ゆるっとマネログ」も、WordPressを使っています!
WordPressはブログやサイト制作に使われるCMS(コンテンツ管理システム)の代表格。
世界中のWebサイトの約40%がWordPress製とも言われているほど、すごくよく使われています。
- 誰でも無料で使える
- 見た目や機能は自由にカスタマイズ可能
- 拡張機能(プラグイン)やデザイン(テーマ)もOSS形式が多い
たとえば、
- 無料で使えるテーマ「Cocoon」
- 私も使っている有料テーマ「SWELL」
これらもOSSライセンス(GPL)に基づいて提供されています。
「え?有料なのにOSSなの?」と驚くかもしれません。
OSSでは、コードは自由に使ってOKでも、
デザイン・サポート・制作コストなどの付加価値に対して料金をとるというモデルが一般的です。
つまり、WordPressのようなOSSは
「無料で配る」だけじゃなく「ビジネスとして成り立つ」しくみでもあるんです。
OSSにも「ルール」がある!ライセンスってなに?


オープンソースソフトウェア(OSS)は「自由に使えるソフト」ですが、何でも好きにしていい無法地帯ではありません。
OSSにはそれぞれ【ライセンス】という使い方のルールが決まっています。
このルールに従うことで、世界中の人が安心してOSSを使い、改良し、再配布することができるんです。
たとえるなら…ハンドメイド作家が公開している「無料型紙」みたいなもの
たとえば、ハンドメイド作家さんが「このポーチの型紙と作り方、無料で使ってOKです!」と公開していたとします。
- 家庭で使うぶんには自由
- 改造してもOK
- でも「販売するときは作家の名前を明記してね」などの条件がある
……こういった「使っていいけど、一定のルールを守ってね」という感覚、ありますよね。
OSSもまさに同じ。
「コードを自由に使っていいけど、ライセンスでルールを守ってね」という考え方です。
次は有名なライセンスと、その特徴・例を紹介します。
GPL(GNU General Public License)
- OSSライセンスの中でもっとも有名
- 改造して配布するときは、同じGPLライセンスで公開しなければならない
- 「自由の連鎖を続けよう」という考え方(このため「ウイルス的」と呼ばれることも)
- 例:WordPress
MITライセンス
- とても自由度が高く、商用利用・改変・再配布すべてOK
- ルールは「著作権表示を残してね」だけ
- 例:React(Metaが開発したWeb UIライブラリ)
Apache License
- 企業での利用を想定しており、特許の取り扱いにも対応
- MITより条文がしっかりしていて、安心感が高い
- 例:Hadoop(ビッグデータを扱うOSS基盤)
試験によく出る!OSSの基本ポイントまとめ


ITパスポートでは、「OSSって何?」という基本的な理解がとても大事です。
よく問われるポイントは以下のとおり!
OSSとは?
OSS(オープンソースソフトウェア)は、
「ソースコード(プログラムの中身)が公開されていて、
誰でも使ったり、直したり、配ったりできるソフト」のことです。
押さえておきたいポイント
| 内容 | 説明 |
|---|---|
| ソースコードが公開されている | プログラムの中身(設計図)を誰でも見られる |
| 利用が自由 | 無料で使える(商用OKなものも多い) |
| 改変もOK | 必要に応じて機能追加・修正できる |
| 再配布もOK | 配布もできる(ライセンスの条件に従えば) |
| 著作権は放棄されていない | 著作権は残したまま「条件付きで使っていいよ」と許可されているだけ |
\ここがよく出る!/
「OSSだからといって著作権が放棄されているわけではない!」 ← ひっかけ注意ポイント!
このあと、実際のITパスポート試験の過去問を解いて、
どんなふうに問われるか確認してみましょう!
実践!OSSの過去問にチャレンジしてみよう


【過去問①】OSSの特徴について正しく理解できているか?
出題元:ITパスポート試験 令和7年 春期 問96
OSS(Open Source Software)に関する次の記述のうち、適切なものだけをすべて挙げたものはどれか。
a. 個人だけではなく、企業や団体が開発したソフトウェアもある。
b. 著作権が放棄されている。
c. 入手したソフトウェアは、自由に再配布してもよい。
選択肢 組み合わせ ア a, b イ a, b, c ウ a, c エ b, c
正解:ウ(a, c)
解説:
- a:正しい
OSSは個人だけでなく、GoogleやRed Hatなどの企業、大学、コミュニティなど、さまざまな主体が開発しています。 - b:誤り
OSSでも著作権は保持されています。
ライセンス(使用許諾)のもとで利用・改変・再配布が許可されているだけで、著作権そのものは放棄されていません。 - c:正しい
多くのOSSは、ライセンス条件に従えば再配布が可能です。改変したものを公開してもOKな場合もあります。
【過去問②】OSSとして提供されているOSはどれか?
出題元:ITパスポート試験 令和6年 春期 問97
次のOSのうち、OSS(Open Source Software)として提供されるものだけをすべて挙げたものはどれか。
a. Android
b. FreeBSD
c. iOS
d. Linux
| 選択肢 | 組み合わせ |
|---|---|
| ア | a, b |
| イ | a, b, d |
| ウ | b, d |
| エ | c, d |
正解:イ(a, b, d)
解説:
- Android:OSS(ただし一部非公開)。Googleが開発し、基本部分(AOSP)はオープンソース。
- FreeBSD:オープンソースのUNIX系OS。自由に利用・改変・配布が可能。
- iOS:Appleの商用OS。ソースコードは非公開のため、OSSではありません。
- Linux:OSSの代表格。サーバや組み込みシステムなど、幅広く使われています。
まとめ:OSSは「無料で使える」だけじゃない、大事なITのしくみ


ITパスポートでよく出てくる「OSS」。
最初は「なんでこんなに自由に使えるの?」「開発者にメリットあるの?」と不思議に感じるかもしれませんが、OSSにはきちんとした仕組みと、たくさんの価値があります。
OSSのポイントをおさらい
- OSSとは?
ソースコードが公開され、誰でも利用・改変・再配布できるソフトウェアのこと - なぜ使われる?
コスト削減・カスタマイズ性・開発スピードなど、多くのメリットがある - なぜ作る?
開発者にとっては実績になる/企業にとってはサポートやクラウドなどで収益化も可能 - 著作権は?
放棄されていない。あくまで「条件付きで使っていいよ」というライセンス形式 - 試験でのポイントは?
定義・特徴・有名な例(Linuxなど)・著作権との関係がよく問われる
OSSは、現代のITサービスやアプリケーションの「土台」とも言える存在です。
クラウドやスマホアプリ、Webサービス…あらゆるところで活躍しています。
ITパスポートの学習では、単なる暗記ではなく、「なぜ存在するのか」「どんな仕組みで広まっているのか」まで理解することが、合格への近道です。
この記事が、あなたの「OSSってなんかよくわからん!」を「なるほど、そういうことか!」に変えるきっかけになっていたら嬉しいです。
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