ITパスポートでつまずいた。「棚卸資産」って何?
ITパスポートの勉強を始めて、「よし、IT分野を学ぶぞ!」と思っていたら、
「期首棚卸高」「売上原価」「先入れ先出し法」……

えっ、これって簿記の試験!?
私自身、最初にこの<会計っぽい用語ゾーン>に入ったとき、
「なんか難しそう」「なんでこんなに似た言葉が多いの?」と正直戸惑いました。
特に「棚卸資産」のところは、聞き慣れない単語と覚えづらい計算ルールのオンパレードで、思わずページを閉じたくなったこともあります。
でも、どう理解すればよいか考えるうちに、
「これって、コンビニの棚で考えたら、けっこう自然にわかるかも?」と思うように。
この記事では、ITパスポートでつまずきやすい「棚卸資産の評価方法」について、コンビニのおにぎりを例にしながら、わかりやすく解説していきます。
「期首?期末?総平均?単語が頭に入ってこない…」となっている人でも、イメージで理解できるようになるはず!
それでは、いっしょに「棚卸資産」をひもといていきましょう!
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どちらも実際に使って「わかりやすい!」と感じました!初学者でも安心して使えるテキストです。
棚卸資産ってなに?
「棚卸資産」って言われると、急に専門用語感がすごくて身構えちゃいますよね。
でもこれ簡単に言えば「お店や会社が、まだ売っていない商品(在庫)」のことなんです。
たとえば、コンビニで考えてみよう!


あなたがコンビニの店長だとします。
お店には毎日いろんな商品が届きますよね。おにぎり、パン、ジュース、お菓子……。
でも、それが全部その日のうちに売れるとは限らない。
翌日になっても売れ残ってる商品、つまり「まだ売れていない在庫」がある。
この売れてない分が、「棚卸資産」と呼ばれるものです。
なんで評価が必要なの?
「今、うちの店にどれくらい商品としての価値が残ってるか?」をちゃんと計算しないと、
会社としての利益や損失がわからなくなってしまうからです。
つまり、
- どれくらい仕入れた?
- どれくらい売れた?
- どれくらい残ってる?



これを整理するために、「棚卸資産」が必要なんですね。
このあとのポイント!
じゃあ、「その残った在庫って、いくらってことにすればいいの?」という問題が出てきます。
それを考えるのが、次に出てくる4つの評価方法――
- 個別法
- 先入れ先出し法
- 総平均法
- 最終仕入原価法
……ですが、これもコンビニでの仕入れの順番をイメージすれば大丈夫!
次の章では、それぞれの方法をおにぎりを例に、やさしく見ていきます🍙
在庫の評価方法は4つ!おにぎりで解説
どれを使って計算する?在庫の値段のつけ方
棚卸資産では、「残っている在庫の価値=いくら分か?」を評価する必要があります。
でも、同じ商品でも仕入れたタイミングによって価格が違うことってありますよね。
例:おにぎりを3回に分けて仕入れた
| 回数 | 仕入日 | 数量 | 単価(1個あたり) |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 月曜日 | 10個 | 100円 |
| 2回目 | 火曜日 | 10個 | 110円 |
| 3回目 | 水曜日 | 10個 | 120円 |
このうち、10個分の在庫が残っていたとします。
その「10個をいくらで評価するか?」の考え方が、評価方法の違いなんです!
① 個別法:ひとつずつ金額を確認
名前のとおり「個別に、これは○円」と記録していく方法。
例えば「この残ったのは月曜仕入れの分だな」と分かってるなら、100円×🍙10個で1,000円。
- 1個ずつ識別できるような商品(車・家具・高額商品など)に向いてる
- 数が多いコンビニのおにぎりにはちょっと向いてない
② 先入れ先出し法:先に入れたものから先に売れる
棚の奥から商品を補充して、手前から売れていくイメージ。
だから、あとに仕入れた高いおにぎりが残ってるはず!
(賞味期限もあるから早めに売らないと!)
水曜日仕入れ(120円)が残っていると考えるなら、120円×🍙10個 → 1,200円
- 実際の売り方に近い
- 残ってる在庫は高めの単価になりやすい
③ 総平均法:全部の平均で評価
3回の仕入れを平均して1個あたりの金額を出して、残ってる在庫を評価。
🍙が残ってる個数が10個だとして、
- 合計仕入額:100×10 + 110×10 + 120×10 = 3,300円
- 合計個数:30個
- 平均価格: 3,300 ÷ 30 = 110円/個
- 110円 × 10個 → 1,100円
- 全体をならして評価するので、価格のブレが少ない
- 数字の処理に慣れてる人には覚えやすいかも
④ 最終仕入原価法:最後に仕入れた価格で評価
名前のとおり、「最後に仕入れた単価で全部評価する」方法。
計算例:水曜の単価(120円)× 10個 → 1,200円
- 最後に仕入れた価格を使うから、「最近の相場に合わせた金額」で計算できる
- 実際の在庫とは違っても、シンプルで割り切りやすい
4つの方法をざっくり比較
| 評価方法 | 使う単価 | 特徴 |
|---|---|---|
| 個別法 | 個別の記録から | 管理が大変だけど正確 |
| 先入れ先出し法 | 古い順から売れたと仮定 | 残った在庫は新しい仕入れ |
| 総平均法 | 全部の平均 | ブレをならす、計算で安定 |
| 最終仕入原価法 | 最後に仕入れた単価 | 最新価格に合わせやすい |
ややこしい用語は「流れ」と「言い換え」で理解しよう
「期首棚卸高?期末?売上原価?仕入高??」
……と、似たような単語がズラッと並ぶこのゾーン、問題文が全く頭に入ってきませんでした。
でも、全体の流れを1本の図にすると、関係性が見えてきます。
用語の関係を、1本の式で見てみよう!
実は、以下のシンプルな式でつながっています👇
売上原価 = 期首棚卸高 + 仕入高 − 期末棚卸高
🔍 それぞれの意味をざっくり言いかえると
- 期首棚卸高:スタート時点に残ってた在庫(前の期からの持ち越し)
- 仕入高:その期間に新しく仕入れた分
- 期末棚卸高:最後に残った在庫(まだ売ってないぶん)
で、売上原価は「売れた分の原価」を表しています。
難しい言葉も簡単な言葉に変えれば怖くない!
ITパスポートの試験では、専門用語がバンバン出てきますよね。
特に会計系は、「期首」「棚卸」「原価」など、聞いたことないのに似たような言葉ばかり。
でも実は、それぞれの意味を自分が理解しやすい言葉に翻訳してあげると、スッと頭に入ってきます。
私の脳内翻訳リスト:棚卸資産編
| 専門用語 | 脳内でこう変換しよう |
|---|---|
| 期首棚卸高 | 最初に残ってた在庫(スタート時点) |
| 期末棚卸高 | 最後に残ってる在庫(ゴール時点) |
| 売上原価 | 売れた商品の仕入れ値(いくらで仕入れた分が売れたか) |
| 仕入高 | 補充した在庫(追加で買ってきた分) |
| 棚卸資産 | 売るために持ってる在庫(まだ売れてない商品) |
コツ:そのまま暗記しない!「自分語」で再構成
専門用語をそのまま覚えようとすると、試験中に「えーっと……どっちが期首?」と迷ってしまいます。
でも、自分なりの言葉で置きかえておくと、問題文の意味が読みやすくなって、選択肢の判断も速くなる!
たとえば、
「期首」=スタート
「期末」=ゴール
「棚卸」=在庫
「高」=価値
と考えると、「期首棚卸高」は
「スタート時点の在庫の価値」、と理解できるようになります!
なぜ「売上原価」が大事なの?
あなたがコンビニを経営してると想像してください!
- 朝の時点で、おにぎりが 5個 残ってた(期首棚卸高)
- その日、さらに 20個 仕入れた(仕入高)
- 夜、棚に残ってるおにぎりが 6個(期末棚卸高)だった
このとき、「売れたおにぎりは何個分か?」を計算すると…
5(最初)+ 20(仕入れ) − 6(最後)= 19個分売れた!
この19個分の仕入れ値=売上原価 というわけです。
この考え方が大切な理由
売上原価がわかることで、「利益」が出たのか、赤字だったのか、会社の本当の状態が見えるようになります。
そしてITパスポートでは、「この式のどこがズレているか?」を問う問題がよく出ます!
実践!令和7年春の過去問でチェック
A社ではB商品の仕入れと販売を行っている。
ある期のB商品の仕入単価は期首から上昇し続け,期末が最も高くなった。当該期の売上原価を
「期首棚卸高 + 当期商品仕入高 − 期末棚卸高」で計算するとき,
期末棚卸高の計算に期末の仕入単価を用いると,B商品の期末棚卸高および売上原価は,
期中の仕入単価の平均値を用いる場合に比べてどのようになるか。ア. 期末棚卸高,売上原価ともに上がる。
イ. 期末棚卸高,売上原価ともに変わらない。
ウ. 期末棚卸高は上がり,売上原価は下がる。
エ. 期末棚卸高は下がり,売上原価は上がる。
(出典:令和7年春期 ITパスポート 問5)
問題文の意味を読み解こう
まず、キーワードを整理します。
- 仕入単価が期首→期末にかけて上昇している
- 評価方法①:平均法(総平均法) vs 方法②:最終仕入原価法
- 評価対象:
- 期末棚卸高(残った商品の価値)
- 売上原価(売れた分の原価)
評価方法による違い
| 評価方法 | 期末棚卸高の単価 | 備考 |
|---|---|---|
| 総平均法 | 全部の平均単価(中くらい) | 波をならす |
| 最終仕入原価法 | 最後に仕入れた単価(今回だと一番高い) | より高値で評価される |
期末棚卸高が高い→売上原価が下がる
- 最終仕入原価法は、期末の単価が高い →期末棚卸高は高くなる。
- 売上原価 = 期首棚卸高 + 仕入高 − 期末棚卸高→ 期末棚卸高が上がると、売上原価は下がる。
期末棚卸高が高い(=たくさん残ってる)
→ そのぶん「売れた分」は少なかったことになる
→ 売れてないから、売上原価が下がる
👆分かりやすく言い換えると、「いっぱい残ってるってことは、売れてないよね」ということ!
正解は…
ウ:期末棚卸高は上がり,売上原価は下がる。
この問題は単に「単価が高くなる」だけでなく、
式の中でどの数字がどう動くかをちゃんと理解できているかを見ています。
数字のつながりが分かっていれば、文章を読んだだけで自然と選べるはずです!
まとめ:棚卸資産はイメージで覚えると強い
ITパスポートに出てくる「棚卸資産」やそのまわりの用語たち。
最初は、まるで簿記の試験かと思うほどの専門用語ラッシュに、私もめちゃくちゃ戸惑いました。
でも実は、どれも在庫という超シンプルなテーマから生まれているんです。
商品を仕入れて、売って、残ったぶんをどう数えるか。
そのことを会社としてきちんと判断するために、言葉とルールがあるというだけ。
ポイントをおさらい!
- 棚卸資産=売るために持っている在庫のこと
- 評価方法の違いは、「どれを残ってるとみなすか」の違いだけ
- ややこしい言葉は「流れ」と「自分語訳」で理解すればOK!
これからの勉強のヒント
ITパスポートでは、こういう「なんでこれがITの試験に出てくるの?」って思うテーマが出てきます。
でも、ITの仕事って実は経営や会計、法律とも密接につながってるんですよね。
だからこそ、ここでつまずかずに、「あ、こういう視点も必要なんだな」って気づけたら、
知識としてだけじゃなく、社会全体を理解する視野が広がっていきます。
難しい言葉にひるまずに、自分なりのイメージとことばで向き合えば大丈夫!
この記事が、あなた自身の理解の助けになるだけじゃなく、
「同じところでつまずいてる誰か」の力にもなれたら嬉しいです😊
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※この記事は、ITパスポート試験の過去問をもとに、受験者の理解を助ける目的で作成しています。
引用元:IPA「ITパスポート試験 過去問題」

