BIとかEAとか…どれがどれ?

EAって何?BIって何?
ERPとCRMは何が違うの?
ITパスポートの勉強を始めたとき、私の頭の中は完全にこんがらがってました。
ひとつひとつの単語はテキストに書いてあるけど、実際にどんなシーンで使われるのかが全然イメージできない。
「経営判断を支えるIT」と言われても、ふわっとしていてピンとこない…。
暗記しようにも、似たような用語ばかりでごちゃごちゃ。
でも、それぞれの言葉が「経営を支える仕組み」であることを理解し、
実際の現場でどう使われているのかを知ったら、一気に理解が進みました。
この記事では、
- カフェのたとえで<ざっくり>イメージ
- 現場の使われ方で<しっかり>理解
- 過去問で<本当に使える知識>に変える
という3ステップで、「なんとなく覚えた」を「説明できる」に変えるお手伝いをします!
ITパスポートの勉強は、この2冊から始めるのがおすすめです。
・いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
(はじめてでも読みやすい、定番の1冊)
・キタミ式イラストIT塾 ITパスポート
(イラスト多めで、理解を深めたい人に)
どちらも実際に使って「わかりやすい!」と感じました!初学者でも安心して使えるテキストです。
STEP 1|カフェでざっくりイメージするIT戦略用語5選


まずは軽く、感覚的に理解してみましょう。
身近な「カフェ」の経営を例にすると、IT戦略が身近なことに思えてきます。
| 用語 | カフェでイメージ |
|---|---|
| EA | 店舗ルールをマニュアル化して、全店統一(=全体設計) |
| BI | 売上データを見て「人気メニュー」を分析 |
| CRM | 常連さんに合わせたサービスで関係を深める |
| ERP | 発注・人件費・売上をまとめて一括管理 |
| SCM | 農家〜配送〜店頭までの流れをムダなく整える |
イメージが掴めたらOK!
ここからは、それぞれの用語を現場の視点で深掘りしていきましょう。
STEP 2|実際のビジネス現場ではこう使われている!


◆ EA(エンタープライズアーキテクチャ)
= 組織全体の設計図を描くフレームワーク
英単語の意味:
- Enterprise=企業・組織全体
- Architecture=建築、構造、設計図
つまり、EAは「会社全体の構造を設計・見える化する考え方」です。
使われている業界:
- 官公庁、自治体、大手企業の情報システム部門
使われ方:
- バラバラだった業務やシステムを整理し、全体像を図で見える化
- DX推進の出発点として、業務改革のベースを整える
代表ツール:
- Enterprise Architect(Sparx)
- ARIS(Software AG)
◆ BI(ビジネスインテリジェンス)
= データから気づきを得るための仕組み
英単語の意味:
- Business=経営・ビジネス
- Intelligence=知恵・洞察・分析力
BIは、「経営に使える洞察をデータから引き出す」という考え方です。
使われている業界:
- 小売、飲食、Webマーケ、EC企業など
🛠使われ方:
- POSレジの売上データをグラフ化・分析
- 地域・時間帯別の傾向を見て、販促を最適化
代表ツール:
- Tableau(タブロー)
- Power BI(Microsoft)
◆ CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)
= 顧客とつながり続けるための管理方法
英単語の意味:
- Customer=顧客
- Relationship=関係性
- Management=管理
CRMは、「顧客情報を活用して、長くつながる仕組み」です。
使われている業界:
- 通販、ホテル、飲食チェーン、サブスク企業など
🛠使われ方:
- 購買履歴に基づくクーポンやキャンペーン通知
- 問い合わせ履歴・対応履歴を顧客単位で管理
代表ツール:
- Salesforce
- Zoho CRM
◆ ERP(エンタープライズリソースプランニング)
= 組織のリソース(資源)を一元管理する仕組み
英単語の意味:
- Enterprise=企業
- Resource=資源(人・モノ・金)
- Planning=計画・管理
ERPは、「人・物・お金をまとめて効率的に管理するための考え方」です。
使われている業界:
- 製造業、商社、病院、学校、自治体など
🛠使われ方:
- 勤怠・在庫・売上・経費などを一括で見える化
- 複数部署の情報が連携し、経営判断が早くなる
代表ツール:
- SAP ERP
- freee(クラウドERP)
◆ SCM(サプライチェーンマネジメント)
= 仕入れ〜販売までの流れを最適化する管理法
英単語の意味:
- Supply Chain=供給の流れ
- Management=管理
SCMは、「モノが届くまでの一連の流れをムダなく効率化する考え方」です。
使われている業界:
- コンビニ、食品、アパレル、物流、製薬など
使われ方:
- 売れ行きや天気に応じて、仕入れタイミングを調整
- 在庫過多や欠品を防ぐ「ちょうどよさ」を自動化
代表ツール:
- Oracle SCM Cloud
- GLOVIA smart SCM(富士通)
STEP 3|実践!過去問でEAの役割を確認しよう


業務と情報システムを最適にすることを目的として、業務と情報システムの現状の把握と目標とする理想像の設定から現状と理想との乖離を明確にし、目標に向けた改善活動を移行計画として定義したい。
このときに用いられる手法として、最も適切なものはどれか。(ITパスポート 令和7年度/問27)
ア. BI(Business Intelligence)
イ. EA(Enterprise Architecture)
ウ. MOT(Management of Technology)
エ. SOA(Service Oriented Architecture)
正解:イ. EA(Enterprise Architecture)
解説:
この問題文のポイントは、以下のキーワード👇
- 現状の把握と理想像の設定
- ギャップ(乖離)を明確にして
- 移行計画として定義する
つまり、これは「企業全体の業務とITのあるべき姿を設計し、そこに向けて計画を立てる」プロセスです。
これはまさに、EA(エンタープライズアーキテクチャ)の出番!
他の選択肢の検討:
- ア. BI:データ分析の仕組み。現状の数値を見るには有効だが、全体構造の設計や移行計画は対象外。
- ウ. MOT:技術経営の話で、企業の技術戦略や開発方針に関わる。IT設計には直接関係しない。
- エ. SOA:サービス指向アーキテクチャ。システムの構築方法論であり、業務とIT全体の移行設計ではない。
ポイントまとめ:
- EAは「全体の構造設計と理想像の明確化」に使う
- 「今どうなってる?→どうしたい?→どう変える?」を設計する手法
- DX(デジタル変革)や業務改革のスタート地点で活用される
BIやEAは似てるようで使う目的が違うので、問題文のキーワードに注目して見極めましょう!
まとめ:IT戦略は経営を整えるしくみだった!


どれも共通しているのは、
「経営判断を支えるために、情報と仕組みを整える」ということ。
つまり、IT戦略は特別な人の話じゃありません。
どんな規模の組織でも、「しくみで経営を支える」ために必要な考え方なんです。
暗記が苦手でも、イメージがつかめれば理解はぐっと進みます。
この記事があなたの「意味がわからない」から「なんだ、そういうことか!」への一歩になっていたら嬉しいです!
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※この記事は、ITパスポート試験の過去問をもとに、受験者の理解を助ける目的で作成しています。
引用元:IPA「ITパスポート試験 過去問題」

